明日葉(アシタバ)とは
明日葉は、独特の香りとほろ苦さをもつ日本の固有種の野菜です。別名八丈草とも言われており、原産地は八丈島とされています。
「今日葉を摘んでも明日には新しい葉を出す」という名前の由来の通り、非常に生命力の強い植物です。適切な方法で保存すれば、生の状態でも比較的長期間保存が可能です。
保存方法
その1. バケツなどに水を少し張り、一度茎の切り口を切り戻してから、切り口を水につけ、立てる形で常温保存
(我が家でのやり方です。2週間は萎びることなく保存可能です。)
その2. 湿らせた新聞紙に包んで、冷蔵保存
その3. 一度湯掻いてよく水を切り、冷凍保存
明日葉の育て方
定植
・明日葉は暑さに弱い植物です。植え付け適地として、なるべく夏の強い西日が当たらない半日蔭の場所を選んでください。
また、霜が降りる冬期間は、被覆資材や敷きわら等を施してください。
・保水性・排水性の良い土に腐葉土もしくは牛糞堆肥を混ぜ、15cm~20cm間隔で植え付けてください。
保水性の悪い場合は、株間を敷きわらやマルチで覆ったり、密植にして水分の蒸発を防いでください。
排水性の悪い場合は、砂利やもみ殻を土に混ぜ込み、高うねにしてください。
追肥
・定植から1か月後以降、1か月置きに鶏ふんかぼかし肥を一掴みずつ株間に追肥してください。
・化成肥料の多用は土壌中の微生物や地力の低下に繋がりますので、有機質の肥料を主用し、化成肥料は補助的な施用で留めていただくことをおすすめします。
収穫
・葉が3枚展開してきた頃に、真ん中の柔らかい新芽を摘みます。必ず、外葉を2枚ほど残すようにして収穫してください。
その際、新芽の地際にある次に出てくる稚芽の膨らみを傷つけぬように、膨らみの2cmほど上から切除してください。
・夏期(7~9月)と冬期(12~2月)には生育が止まりますが、春期(3~6月)、秋期(10~11月)には次々と新芽が伸びてきます。
・栽培環境や収穫頻度にもよりますが、2~4年ほどでトウ立ちし、花が咲きます。白い花傘が結実し、その実が茶褐色になり二つに割れ、脱実するとその明日葉の一生は終わります。
在来種なのでその種を採種してお使いいただけます。
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